


ゆっくり噛みしめたくなる二度と戻らない「一瞬」の記録。
どんなにそれを望んでも、どんなにお金を積んでも、取り戻せない「家族の瞬間」が、このアルバムには活き活きと記録されています。
他愛もないように見えることが、どれだけ尊いことなのか。
それを知ることができる三十分です。ぜひ一曲目から順番に「ボギー家族」の演奏を聴いてみてください。
温かい団欒のような音楽にゆるみっぱなしだったはずの頬が、聴き終えたときにはきっと震えていることでしょう。
大切にしたいことや、かけがえのないことの正体は、このアルバムの中にあっけらかんとひそんでいます。
その誠の星をひろい集めるのは、けっして難しいことではないと僕は信じています。
なにかがごまかされ始めた時代だからこそ、ゆっくり噛みしめたくなる一枚です。
ライナーノーツ:鹿子裕文( ボギー家族の近所に住んでいる編集者 )
((( 収録曲 )))
1. バカになりましょう
2. 息子
3. おさんぽ
4. ストリーキング
5. ぼくとはと
6. はっぱのうた
7. ロックンロールのうた
8. クリスマス
9. 戦争ワルツ
10. 星のOHAKA
11. 家族のうた
12. たこ踊り